段ボールの厚み(フルート)について
【フルート】とは
両面ダンボール(シングル)の中にも、その厚さでいくつかの種類があります。ダンボールの厚みの事を【フルート】と言います。本当はJIS規格で段山の数もいくつと決まっているのですが、それはここでは置いておくとしてフルート≒段ボールの厚みと考えていただいていいでしょう。
フルートの種類
国内で最も多く使われているのは厚さ約5mmの【Aフルート】です。その次が約3mmの【Bフルート】。この二つでシングルの大半を占めています。
Aフルート、Bフルートほど一般的ではありませんが、主に内装用としてよく使われているのが【Eフルート】です。こちらは約1.5mmの厚みしかなく、段山の数が多く印刷が綺麗に乗りやすいので美粧ケースなどにも使われています。
ここ10年ほどで使用量が伸びてきたのがAフルートとBフルートの間、厚さ約4mmの【Cフルート】です。実は海外ではCフルートの方がAフルートよりも一般的な為、海外の工場と包装設計指示書を共有しやすいという利点があります。
他にはEフルートよりも薄い【Gフルート】や【Fフルート】というものもあります。これらはひっくるめて【マイクロフルート】と呼ばれたりもします。Fフルートで約1.1mm、Gフルートになると約0.9mmしかありませんので、よく見ないと厚紙と見分けがつかないこともあります。
ダブルにも実は種類がある
ダブル」というのは「シングルを2層に貼り合わせたもの」ですので、その組み合わせにも、Aフルートを2層にした【2A(ツーエー)】や、Bフルート+Eフルートなど色々とバリエーションがあります。
ですが一般的に「ダブル」というとAフルートとBフルートを組み合わせたものがほとんどです。これ以外の組み合わせ、例えばBフルートとEフルートのダブルが欲しいということになると、対応できるダンボール会社は限られてしまいます。